リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻(その7)
創業大正8年のハイウィルでは、年間を通じ、常に順番待ちになっている工事があります。
その最も多い工事のご依頼の一つが、リフォーム一戸建て の全面工事です。
『リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻』では、
一戸建てリフォーム を検討している皆さんに、
ご予算の中で理想としている工事をどのように実現していくか?
価格や費用 をどう捉えれば良いのか?
どのような業者に依頼すべきか?についてお話します。
『リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻(その6)』で、
木造リフォームならではの盲点ともなる断熱のお話しをしました。
どうしても、目に見えるイメージできるところに興味が行きがちになってしまいますが、
断熱を外してリフォームを考えるのは、
非常に危険だということを具体的にお話させていただきました。
『
リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻(その7)
』では、
断熱よりは、東北大震災以降はかなり心配されるお客様が多く、
たくさんのアドバイスを
実際にさせていただいております、
一戸建てリフォームの耐震補強についてお話させていただきます。
過去、大地震と共に我が国では建築に関する法律が改正されてきました。
良くいわれるのが、1981年(昭和56年)の改正から新耐震という一線を引かれ、
それ以前の建
築された建物は阪神大震災でも大きな被害が報告されています。
その後、阪神大震災後の教訓より数多くの改正がされ現在に至ってます。
また建築基準法以外にも色々な法律が整備されてきているのが現状です。
今回発生した東北の震災でまた法律が見直されることになるはずです。
ハイウィルでは数多くの改築(柱残しの改築)をしてきましたが、
その建物のほとんどが新耐震以前に建てられた築30年以上の建物です。
具体的にどのような工事をしているのでしょうか?
まず現場調査にお伺いして診断させていただくわけですが、
もっとも大事な基礎について述べると
1:基礎の立上り部分のクラック(不同沈下が原因の場合が多い)
2:無筋(鉄筋が入っていない)の基礎コンクリート(ブロックの場合もあります)
3:建物の外周部のみ基礎がある。
4:基礎の立ち上がりが低く、土台が腐っている
上記のようなケースが過去にかなり多いのが実情です。
こうなってしまっている場合、建て替えしてしまった方が安くあがるケースもあります
。しかし新築したくないとおっしゃるお客様がおられます。理由はさまざまです。
純粋にこの家に住み続けたいというお客様もおられれば、セットバックはしたくない、
長屋で隣家と重なってしまっていて新築には出来ない。などいろいろなお客様が
おられました。
上記のケースのような場合、耐震補強工事に欠かせない構造計算も正確に出来ない
ので構造計算が出来る状況にのせることが必須事項となるわけです。
まずはひび割れ部分の補修方法です。
コンクリート基礎のひび割れの対処方法として、軽微なヘアークラックの場合、
エポキシ樹脂を充填して強固に固める方法で施工します。
またある程度大きなひび割れで、構造上影響のありそうなものは、
エポキシ樹脂で固めた上にコンクリートを打ち増しします。
その際既存の基礎にはケミカルアンカーを打ち込み、しっかりと鉄筋で緊結することが重要です。
次に、無筋コンクリート基礎やブロック基礎の補強方法です。
上記のような基礎の場合、一体化されていないため水平方向の地震に非常に弱いといえます。ま
ず、基礎を一体化する補強が必要です。
無筋コンクリート基礎とブロック基礎の場合、既存基礎に抱き合わせる形で外側に、
コンクリート基礎を作ります。
その際既存の基礎にはケミカルアンカーを打ち込み、しっかりと鉄筋で緊結し、
新しい基礎と土台はアンカーでしっかり緊結することが必須です。
また弊社では、通常の簡易基礎であっても地震が来ても耐えられるベタ基礎を
標準仕様としております。
方法は、既存基礎にケミカルアンカーを200ミリピッチで千鳥状に打ち込み、
そのケミカルアンカーに新設する基礎の立上りの鉄筋を差し込んで、
新しく作るベタ基礎の鉄筋と一体化させて軟弱基礎を支える工法です。
ベースコンクリート(耐圧盤)を打設後、立上りコンクリートを打設します。