遮熱ガラスコーティング(塗装)の種類
創業大正8年のハイウィルでは、木造改築をされるお客様へ正しい断熱の方法を
お伝えし施工して参りました。大半のお客様が築30年以上の住まいであり、
夏暑く、冬寒いという状況の中で断熱のお悩みも深刻であることが多いです。
内壁や天井(小屋組まで)、床まで解体をする改築であれば、内部への適切な断熱・遮熱施工が
可能です。
ここでは、内部の断熱遮熱ではなく、外部とりわけ盲点となる
ガラスの遮熱についてお話をします。
外部の遮熱となると大半の皆様が外壁塗装を想像されます。
もちろん外壁の遮熱、断熱塗装の効力も体感できるレベルの塗料がさまざまなメーカーから
ラインナップされております。
しかしながら外部の熱をもっとも吸収しているのは、窓ガラスであるということを
知らない方も非常に多いです。
弊社ハイウィルでは、外部の遮熱塗装をされるお客様へは、
必ず窓ガラスの遮熱ガラスコーティング(塗装)をお勧めしております。
店舗やショールームなどでよく使用されているのが遮熱フィルムといわれるもので
こちらであればご存知の方もおられるかもしれません。
弊社も法人のお客様へ遮熱フィルムを施工してきましたが、
技術力は必要になりますが、遮熱ガラスコーティング(塗装)の方がメリットが高いので
弊社ではこちらを推奨させていただいております。
前回のブログで
遮熱コーティングと遮熱フィルムを比較した際、
遮熱ガラスコーティング(塗装)を推奨する理由をお話いたしました。の種類
今回は遮熱ガラスコーティングにはいくつかの種類がありますので
その種類(工法)をお伝えします。
あまりお勧めできない工法などもありますので
参考にしていただければと考えます。
遮熱ガラスコーティング(塗装)は今現在、市場に出回る工法は大きく分けて3つあります。
1、スポンジ工法(ローラー含む)
2、カップガン工法
3、フロー工法
このうち注意が必要なのが、
1のスポンジ施工と呼ばれるものです。
読んだごとく、物理的にスポンジで塗り付ける工法ですが、
スポンジに塗料を染み込ませて、平滑に塗布することはまず無理です。
遮熱性能を決める膜厚自体も3ミクロン程度と非常に薄く、
後述するフロー工法の膜厚の15ミクロンをスポンジで塗り付けようと
重ね塗りをするときれいに塗ることは出来ません。
景色の良いビルなどの窓で重ね塗りをするとどうなるか実験をするとわかりますが
外の景色の車のナンバーや看板の文字を読み取ることが出来ないレベルで
景色にメラメラと歪みができてしまいます。
この工法のメリットとして、施工のしやすさが挙げられます。
職人1人当たり一日20u程度の施工が可能なため、伸びが良いということもあり
弊社でも研究致しましたが、
性能もカタログスペックを満たすものは実際にはないのが現状です。
この工法の最大手とよばれる業者の実際の施工現場の光学特性をテストしてみましたが
紫外線カット率は50%、赤外線カット率は60%程度の結果に対して
ウェブサイト上やカタログで謳っている性能は
赤外線90%紫外線99%カットといいたい放題なのが現状としてあります。
このような商品がOEMとし商品名を変え、
国内の遮熱ガラスコーティング市場に無数に散らばっています。
ので注意が必要でしょう。
遮熱ガラスコーティング(塗装)であれば何でも良いというわけではございませんので
スポンジ工法には注意が必要です。
次にカップガン工法について
こちらは1のスポンジ工法とはまったく違い、最も熟練を要する工法です。
品質は「職人の腕次第」になります。
カップガン塗装一筋何十年というような歴戦の職人さんが塗布することで
初めて綺麗に仕上がりますが、
現在国内市場ではほとんど活動が見られず、
海外にて少数精鋭で行っているようです。
性能は赤外線70%カット紫外線90%カットとうたっておりますが、
概ねその通りの性能を示します。単価はもちろん高いです。
最後に、フロー工法です。
フロー工法は短期間の技術修得によって高品質な塗布が出来る
唯一の施工法です。弊社ハイウィルはこのフロー工法を社員が研修を受けて
自社の社員が施工を自ら行っております。
また性能も赤外線80%カット紫外線99%カット+保温性能によって
他のコーティングを圧倒する性能があります。
前回のブログにも書きましたが、保温性能があるのは冬へのメリットにも
通じますので、暖房効率があがるなどのメリットがあるわけです。