●エコインクを使用した新聞のみ使用
ハイウィルのセルロースファイバーの原材料はエコインクを使用した古新聞のリサイクルです。
えっ、エコインク以外の新聞はダメなの?というご質問にお答えしますと、
新聞紙の多くのインクは化学物質で使用しております。
ハイウィルでは扱うセルロースファイバーの新聞は大豆(ソイインク)またはトウモロコシの植物油をインクに使用しているので安心です。
多くの“セルロースファイバー”は硫酸アンモニアを含んでいますが、これは壁内の劣化や配線の腐食(漏電)の原因になるのです。硫酸アンモニアではなく、ホウ酸(ごきぶりだんごなどに使うでんぷん質のもの)をハイウィルでは使用しています。
お客様にこれだけ優れた性能を持っているのに、
「なぜ日本で普及しなかったのですか? 」とよく質問を受けます。
まず他の断熱材は安価である事と施工が簡単な事など、断熱性能とは別の視点で普及していった事が挙げられます。
セルロースファイバーは専用の機械と専門の技術者によって施工が必要な為、
また価格が高くなる事を理由に採用されなかったのではないでしょうか。
何より住宅建築業に携わるハウスメーカーや工務店の勉強不足、固定観念があげられます。
●断熱と気密を高めます
セルロースファイバーの原料は100%が古紙のリサイクルで、アース・フレンドリーな断熱材です。
さらに、製造過程でも、多量の燃料で鉱物を溶かしてつくられるグラスファイバーなどと比べ、はるかに少ない製造エネルギーしか使いません。また、セルロースファイバー断熱材には、繊維同志のからまり合いで生じる気胞に加え、木繊維特有の無数の微細な空気胞があり、この二重の断熱効果で優れた性能を発揮します。
さらに、壁の間に吹き込む充てん工法で、柱間に完全に隙間なく、高い充填密度で吹き付けるため、空気の流通が止められ、断熱性のみならず気密性も高まります。
お客様よりセルロースファイバーが沈下する事はないのですか?
とご質問を受けます。
55kg/の高圧で充填していますので、沈下の心配はございません。壁内のセルロースファイバーは、過酷な加振動試験において沈降は認められませんでした。
セルロースファイバー、断熱効果の他に以下のような特徴を持っています。
1)防燃効果
2)防虫効果
3)調湿効果
4)吸音効果
つまり、セルロースファイバーは単なる熱を遮断するだけにとどまらないわけです。
●優れた火炎安全性
万一の火災には延焼を抑えるたくましい防壁です。
一般的なグラスウールは火災では熔けて、
炎や煙の通路を作ってしまいます。
セルロースファイバーにはホウ酸ホウシャが混ざっています。
ホウ酸は物に吸着すると一瞬にして相手から水分(正しくはマイナスイオン)を奪う性質があり、乾いた相手(この場合は新聞紙)はすぐ燃えます。表面だけ燃えると、今度はホウ酸がまた水を相手に戻す性質があるため、それ以上燃え広がらないのです。(類焼、延焼防止)
火を近づけてみても外側は黒炭化しますが、中側は全く燃えません。セルロースファイバーは柱間に注入するので、ある程度の厚みを持ちます。つまりセルロースファイバーが注入された壁は全く火を通さないということです。
木造建築物の重要文化財である「住吉大社」や「金毘羅宮」などにはこのホウ酸水が
噴霧器でかけてあり万が一の火災の被害の防止策として用いられています。
もし火災にあっても木材の表面が0.5㎜軽く炭化するだけで中まで燃えないからです。
※国に認められた確かな工法ですので火災保険料が割引になります。
●防虫・防カビにも万全。健康的な住まい環境を作ります
防火用に添加されるホウ酸系の薬品の持つ殺菌力は、眼科の洗顔に使われるほど安全ですが、(「タンスにゴ○」「ムシ○ーダ」のような化学剤で害虫を寄せつけない訳ではありません。)ゴキブリ用のホウ酸団子のように、
カビや腐朽菌、ダニ、虫類やねずみを防ぎ、建物と健康を守ります。
一般的にはホウ酸の含有率5%前後のものが多いですが、ハイウィルではホウ酸含有率は22%、含有量が多いと殺菌消毒力が高いです
お客様より「ホウ酸、安全ですか?」とご質問を受けます。
ホウ酸は海水や土壌など自然界に広く分布し、環境にもやさしい為、目薬、うがい薬・化粧水・消毒などにも用いられ、家具の防虫にも広く使用されています。難燃性を持たせる為のホウ酸ですが、ゴキブリやシロアリなどに食害されない効果もあるとご説明しております。
●過剰な湿気を吸い取り建物の湿気や腐りを防ぎます
気泡は住宅内の過剰な湿気や臭気を吸着します。
同じ柱間充填断熱材でも、グラスウールやロックウールは
その調湿効果がありません。
「乾かない素材だから」だからです。グラスウールなどは、暖房室内の水分が壁に侵入し外壁で冷やされて水滴になり、住宅の腐りの原因になるため、防湿シートの施工が欠かせません。しかし、セルロース断熱の家ではセルローズが空気が乾燥するとその水分を放出しますのでその必要がありません。
例えば、秋田で冬、湿度80%に加湿しても、壁に結露は生じなかったという実験もあります。
●木質系の優れた吸音性が住宅にあきらかな静寂を!
セルロース繊維自身の多孔性とグラスウールの3〜4倍の高密度充填のおかげで、交通騒音から話し声まで幅広い騒音を吸収し、はっきり差が分かるほどの静かな家を作ります。低周波の域や固体伝播音を小さくすることは困難ですが、高周波の域や空気伝播音においては、優れた吸音性によって音を和らげることができます。ピアノやカラオケの音などは十分吸音してくれます。現にアメリカでは空港周辺の住宅の防音材としても認可されています。
つまりセルロースファイバーは
「断熱性」「調湿性」「防燃性」「吸音性」「防虫性」を兼ね備え、建物全体を補完し、長持ちさせる役目を持つ地球の環境にも優しい最高の断熱材となります。
ハイウィルでは新築では標準仕様、リフォームでも内断熱工事としてご好評いただいております。
【その他の取得認定】
ファイバーエースは国土交通省の認定を受けた準不燃材料です。
ホルムアルデヒド等級F☆☆☆☆を取得しています。
ライフサイクル全体を通して環境保全に役立つ商品につけられるエコマーク商品認定を取得しています。
断熱材としてグリーンマーク表示の承認をとれたのは
セルロースファイバーだけです。(平成19年7月1日現在)
最後に3大断熱材を徹底比較してみます。