私は経営者という立場にいますが、自分の会社という枠を超えた、自分の人生としての成功を考える時、どのような思考が必要なのかを考えてみたいと思います。
私はまず心の中から裕福な人間にならなければならないと考えました。自分は生きた磁石のようなもので、自分の強い感情が、それに合致する人と環境を必然的に引き寄せることができると思っています。
自分の目標について強く思うほど、それを達成したいという気持ち
も強くなります。その気持ちが強いほど、目標を引き寄せる力も強くなり、目標達成に必要な人やアイデア、機会を引き寄せてくれると考えています。
また、自分が経験する出来事は、自分の心の中の世界を映し出したものだということが自分自身の感覚で理解できるようになってきました。自分の仕事、人間関係、健康は、自分の心の中のイメージをそのまま反映したものにほかならないということがわかりました。
もし、裕福になりたいと考えるなら、まず心の中で裕福な人間にな
るべきなんだと思います。自分の内面を変えていけば、人は変わり、人生の外面的な世界を変えることができるはずだからです。
つまり心の持ち方を変えれば、人生は変わる。
私自身、少しずつですが世界が変わって見えるようになってきました。
私が徹底して習慣化したことの1つにネガティブな思考は一切しないというものがあります。
ネガティブな思考は一円の利益も生み出さないし、気分を落ち込ませ、自信を喪失させ、その結果、肉体に悪影響を及ぼしたり、人間関係にさえ支障をきたします。
反対にポジティブな思考は、気分を高揚させて自信を与えてくれることで心の健康につながり、自己を最高のパフォーマンスな状態を実現してくれるものです。幸福な人生を送るために、ネガティブな思考は排し、ポジティブな思考を心がけるべきだと思います。
ポジティブな思考を繰り返すと、それが習慣になる日が来ます。
その習慣が本当にポジティブな人間を作り出し、人生を変えてくれるのだと私は考えています。
ネガティブな思考になってしまいそうな時もありましたが、不満や怒りにいつまでもそれに捕らわれてしまう。人を心の中で恨み続けると、自分に正当性がある場合でも、膨大な時間と労力が無駄になる。
不当な扱いや不条理なことに対する怒りや不満を正当化したくなるのは人間なら当たり前なのかもしれない。しかし、相手のことを悪く考えても、相手には何の影響も及ぼさず、ただ自分の幸福と自信を阻害するだけなのです。
だから、相手への怒りや不満を正当化するのは止め、相手を許すこ
とにしました。そしてできるだけ早くその状況を忘れるようにしたのです。
生きていくうえでの成功を手にする最も重要な要因の一つは、自分ではどうしようもないことに怒りや不満をため込まないことなのだと思います。これは、時間に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。
私自身が今の課題となっていることは、コントロールできない過去に執着していまうということです。なかなかこれが難しいのです。
過去への執着を捨て未来に意識を向ける人間になりたい。