施主支給ビジネス開業パックの販売を開始し、
採用される企業様によく質問されるのもののなかに
「そもそも住設・建材百貨店ってどうやって生まれたの?」
という質問が多いのでこれについてお話できればと思います。
住設・建材百貨店は、お施主様の興味・関心・満足にマッチした
住宅設備機器を「施主支給」支援ネットショップとして2003年に発足。
開設当初はトイレや洗面化粧台といった比較的施主支給をしやすい商品
のネット販売からスタートしました。
その後Web上での販売は難しいとされていた
「システムキッチン」と「ユニットバス」販売に着手。
この取り組みは“前代未聞”として話題を呼び、
一躍住宅設備機器ネットショップ間での第一人者の地位を築くことができました。
これまでに培ってきた経験と実績を活かし、
現在では一流メーカーの住宅設備機器をどこよりも低価格で提供し、
お施主様本意の施主支給支援に力を注いでいます。
これはお客様の強力な支持をいただいたことに加え、
ネットワークの時代だからこそできたことだと考えております。
そんな住設・建材百貨店も今年で5周年を迎えおかげさまをもちまして
ECサイトでは異例の月商5,000万円を超えるネット百貨店に成長
することが出来ました。
都市圏を中心に「最も安く思い通りの家づくりができる」施主支給が
急速に認知されていく中で、弊社ではこれまで住宅設備機器販売を中心に、
北は北海道から南は沖縄 まで住まいへのこだわりとコストダウンを目指す
お施主様が求める商材をより安く提供 してきました。
最近ではその波が国内だけにはとどまらず、台湾をはじめとしたアジア圏
や、施主支給 (分離発注)のサービスが一般的になっている欧米各地
(日本製のシステムキッチンをイギリスへ販売)へも商材を販売する実績
をいただきました。
私自身「施主支給」というシステムが広く認知され始めていることに
素直に喜びを感じております。
私がこの業界に問いたかったのは「施主支給」という手法の確立です。
業界の複雑な流通構造を壊したかった。それだけです。
どの業界でも流通改革は起きています。
しかしながら、この業界だけは依然として多重構造となっているのです。
ここを崩したかった。
現在の売上や利益をみると、一見華やかなサクセスストーリのようですが、
開設当初は苦労が絶えませんでした。
まさに前途多難の道を歩んできたのです。
施主支給販売の開始当初、まず仕入れ経路を確立するまで苦労が絶えませんでした。
インターネットで住宅設備機器の激安販売を行なった為、
必然的に旧態依然のメーカーの既存商流に弊害ができてしまうことは
わかっていたのですが、実際行動に起こすと想像を超えるほどの
プレッシャーがのしかかってきました。
メーカーが販売代理店である商社に圧力をかけ、商社を通じて弊社へと
その圧力がかかりかなり苦労しました。
施主支給受け入れ会社の某有名会社に囲まれ、
夜中まで帰してもらえなかったこともあります。
前例が無いビジネスであった為、メーカー側もそうですが、
施主支給を受け入れる施工会社からも非難を浴びたのでした。
事実、弊社は施主支給会社という点でかなり目立っていた為に、
他の会社、これから開始する会社への見せしめとして弊社との取引を
停止させるなど、かなりの反発をうけながら営業してきました。
これは誰もが知っている一流メーカーであった事実の話です。
0からのスタートでしたので、当初は売上も少なく、
売上が少なければ、仕入力も無い。
仕入れが少なければ、メーカーへ対する発言力もありません。
安く販売することで施主様へのコストダウンが可能になるため、
薄利でまわさざるをえませんでした。
利益も少なかったので、何のためにためにやっているのか?
と考えることもしばしばでした。
何度も諦めそうになりましたが、私には諦めることができませんでした。
つらい時、いつも誰の為にやっているのかを考えながらやってきました。
誰のためだろう?それは施主の為だ!施主に貢献するんだ!
施主の声が市場を開拓していくマーケットイン方式で認知をさせていくには
当然時間もかかる!そう思い耐え続けてきました。
そもそも従来型のプロダクトアウト方式で広めることは不可能だったからです。
努力はするものです。
さまざまな圧力に耐えながら営業活動を続けているうちに、
施主支給事業開設ご2年が過ぎようとしているころでした。
光が見えてきたのでした。
ついに市場が味方してくれるようになったのです。
つまり、一般のエンドユーザー(施主支給を当店で経験した方)から
がんばってください! と応援されることが日増しに多くなっていったのです。
また紹介が増えたのもこのころです。
そして徐々に風向きが変わってきたのです。
市場の動きが変わるのをはっきりと現場で体感できるようになってきたのです。
現在では、メーカーのなかでは直接取引をさせてほしい
と言ってくるメーカーも出てきました。
そのおかげで、さらに価格競争力を高めることもできましたので、
販売部門はもちろん 既存事業であったリフォーム事業・注文住宅事業
にもシナジー効果をもたらすように なりました。
我々はもともと工務店上がりのリフォーム会社です。
施主支給の認知活動を進めていく中で、
当初は夢中で気づかなかったのですが既存事業であるリフォームが
スムーズに展開できるようになっていたのです。
今まであんなに苦労して、設備投資を重ね、それでもダメだった
リフォーム事業が活性化していたのです。
なぜだろうか?
施主支給を広めていく中で、販売ばかりに力を入れていたのですが、
商品特性上施工が伴うものばかりです。
毎日たくさんのお客様と接点をもつ過程で、「おたくで工事もできないの?」
といったリフォーム工事の依頼が自動的に増えていったのでした。
現在では、チラシを一枚もまくことなく販売サイトから自動で集客が
できていますので、まずは販促費が激減しました。
材料は安く販売しますが、仕入も下がっているので最終で残る利益は
今までのリフォーム工事とほとんどかわらないという事実が実証できたのでした。
デザインリフォームと大型の増改築をメインとして活動してきたのですが、
こちらの工事 についてはインターネットからの反響や紹介で従来どおりの
案件数を確保、施主支給をはじめることで設備がらみのいわゆる営繕工事
が圧倒的に案件数の比率を高めていきました。
木造増改築やマンションリノベーションを少人数で回している弊社では、
大型で工事金額もかなりのものが多いのですが、資金繰りには苦労していた
のも事実です。
施主支給販売をすることで、毎日の販売金額の入金と
数多くの営繕工事で日銭が入る仕組みになったために
キャッシュフローが安定し始めてきたのでした。
そんな時、ふと思ったのです。。
5年前の弊社と同じ境遇にいる人が絶対にいるはずだ。
5年前よりも業界を取り巻く環境はさらに悪化しているので、
もっとつらい経営者もいるかもしれない!
このビジネスモデルをやってみたらどうだろうか?
そう思ったのです。
しかも工務店やリフォーム会社はサービス力がありますので、
施主に対するフォローも ただの販売会社とは違います。
正しい形で「施主支給」が浸透していくのでは ないか、という期待もありました。
今回の施主支給開業パックはこうして生まれたのでした。
昨年末に販売を開始し、
すでに40社以上の企業様に導入いただくことになりました。
昨年大手がハウスメーカーが1社参入してきましたが、
今年中にもう1社、日本最大手のハウスメーカーが参入する
という話もあるようです。
大手ハウスメーカーが目を付けている市場ということで、
ますます認知が高まることは目に見えており、
また成長市場になってからはじめても遅いということは
どの経営者もおわかりだと思います。
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