商売をする以上、お客様のニーズに応えるのが大前提です。
そのため、市場でのニーズを調査することは非常に重要なことだと思います。
しかし、やり方を間違えてしまうと思わぬ落とし穴にはまることも多いものです。
それは対象を需要者の立場から見れているかということです。
現在はモノ余りの時代、基本的にお客様は満ち足りている状態で
欲しいものはほとんど揃っています。
その対象となるお客様へ「どんな商品が欲しいですか?」
と聞いたところで、昼ご飯を食べた直後、「夜ご飯何が食べたいですか?」
と聞くようなものだからです。(私のような例外はいますが。。笑)
このような問いをしても真に欲している商品を聞くことはできないでしょう。
大前提として、お客様に具体的な意見はない(あくまで前提です。)
と捉えられるかどうかは今の時代にはかかせない視点だと思います。
つまりニーズをお客様を通じて探っていく従来型の視点ではなく
お客様自身がまだ気づいていない新たなニーズを掘り起こす作業、
気づきを与えていく作業が必要になります。
お客様に耳を傾けることはもちろん必要です。
しかし、お客様の声だけに振り回されているだけでは、
新たなニーズを掘り起こすことはできないでしょう。
多面的な視点を持つことが重要だと考えていますが
なかなか難しいところです。
供給者側の視点からどうしても脱皮できないとき、
私の場合は、マーケティングを設計する際などは
お客様が買う動機だけを考えたマーケティングだけではなく、
買わない理由を考えたマーケティングも重視する視点を持つように
逆の視点を持つと、まったく違うところで思わぬアイデアが着想することがあり
そこに大きなビジネスチャンスが眠っていると気づくことがあります。
多面的な視点をもてるよう私も訓練がまだまだ必要です。
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弊社では月次決算をしますが、小売り部門では部門長がP156・157
の利益計画表を提出します。経営者が決算書で見るべき重要なポイントも
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