世間でヒットする商品をみていると、
市場に受け入れられ大ヒットになる商品と良い商品だな〜!
と思っていていてもヒットどころか消えていってしまう商品など
おもしろい現象を目にすることができる。
これはどういうことなのか?
さまざまなマーケティング論が専門書に書いてあるので、
専門的な話はここでは抜きに簡単にどういうことか
私なりに考えてみると、ヒットする商品は、
必ずと言ってよいほど絶妙のタイミングで世に出現するということです。
よくある失敗例は、タイミングを狙っているのはわかるが、
早すぎるのではないか?というものである。
世間よりも半歩早いくらいがちょうど良いと私は思う。
1歩では早すぎる。ここが重要なところ。
私がはじめた施主支給は今考えれば、1歩くらい早かった気がする。
基本的に材工分離を目指すものであるが、
当時世間では全く知られていなかった。
今でもネットではそこそこ認知が進んでいるものの
世間的にはまだまだ早いモデルだと思っている。
私がこのモデルを考案したときに考えたことは、
建築業界は遅かれ早かれ 流通革命が起きる。
最終的にはCM(コンストラクト・マネジメント)方式のようになるのでは
ないかと思ったのです。
しかし、CM方式は2歩くらい早い、
ネットを生かしたモデルで半歩先を行くモデルができないかどうかということでした。
結果的には1歩くらい早かったですが、
ネット上ではセンセーショナルを巻き起こしました。
今後は第2ステップとしてネット以外での認知活動をしていく時にきていると
考えているわけです。
私は、業界初の何かが他の誰かの手で生み出された後で
「私もそのモデル考えていましたよ」
とは言いたくなかったし言っても意味がないと考えていました。
むしろ、ビジネスモデルとして『完成させる能力』、
それを実現させる『実行力』、そしてなにより絶対的な『スピード』が必要だと考えていました。
この3つの力でも一番大切だと私が考えるのがスピードです。
完成させる能力や実行力はもちろん欠かすことのできない必要な能力です。
しかし、スピードは私が最も重視する要素です。
それはなぜか?
スピードが遅れてしまうと、いくら実行力や完成させる力があっても
チャンス自体を逃してしまう恐れがあるからです。
チャンスを逃す前にスタートを切らなくてはならないのです。
逃してからでは実行力があろうと完成能力があろうと意味がなくなってしまうからです。
完成力を重視するあまりスタートが遅れてしまうことが多々ありますが
私は、極端かもしれませんがとにかくスタートを重視します。
技術者からは非難を浴びることも多いのですが、いくら完璧な状態でスタート
を切ったとしても必ずと言っていいほど未完成だった個所などは出てくるものです。
その都度修正していけばよいと思うわけです。
絵を描いたらすぐ形にしてみてまずはスモールスタートで小さな円を描く。
これが私の信条であり、スタンスでもあります。
≪本日のお勧め本≫
自分と同世代の経営メンバーが強力なベンチャースピリットをもち
躍進していく真実のストーリーは共感できる部分が多かったです。
自分も負けられないと衝動にかられました!