書店にいくとさまざまな本があります。
ビジネス書のコーナーに行くと必ずといってよいほど
「若者は〇年で会社をやめろ!」とか「できる社員は〇年で会社をやめる」とか
このような本が多くなってきました。
このような本が増えてきた理由に、個人の価値観の変化が挙げられます。
従来型の組織という概念が、現在は個人のネットワーク化された組織
という概念に変化してきていることがわかります。
実際、日々面接ををしていても社員の価値観の変化を身近に感じる
ことができます。
終身雇用制度が崩壊し、さらに企業の寿命が短くなってきたため
従来のような企業寿命が従業員の雇用期間よりも長いのが常識という
概念が崩れ、従業員の雇用期間が企業の存続寿命よりも短くなってきた
ことが根底にあるかと思います。
これからは、どこの企業に属しているかということよりも、その個人が
どんな人であるかが重要になります。
つまり、パーソナルブランディンが必要になります。
私は社員には、会社のブランドを上げるのではなく個人のブランドを上げろ
と言い続けてきましたが、間違っていないと考えています。
また、意識自体の変化も感じます。
そもそも組織の永続的な発展、繁栄を望む社員よりも、それぞれの
個々人の幸福を求める人材が多いのも感じます。
何をもって働くのかというモチベーションも、昇進や他社からの評価という
よりはむしろ自己のやりがいから見出すスタッフが多いのではないでしょうか。
弊社からは、数名に独立をさせていますが、
その後、成功している人間と失敗している人間にわかれます。
第3者的にその違いは何なのかを注意深く見てみると、
おもしろい違いに気付きます。
成功している人間に共通しているのは、行動ベースでみると、
リスクを積極的にとりに行くということです。
つまり不確実なものに積極的にリスクをとりながらも、
ハイリターンを求めて行動していくということです。
自らの運命は自分で切り開くという精神があります。
失敗している人間は、確実なことを低リスクで行動するので、
仮に一時の成功を収めてもリターンは小さく、
時流が変化するとその波に飲み込まれいってしまうのです。
運命もどこかで他人に面倒を見てもらおうという精神があります。
やはり一番大きな違いは、マインドです。
成功している人間は完全な利他主義に徹しているということ。
失敗している方は、完全利己主義です。
ここが一番大きな違いではないでしょうか。
自分の会社では、どれだけパーソナルブランディングができるかを
スタッフに問い続けます。
つまり自分マーケティングです。
自分をマーケティングできるスキルがあれば、
どこに行っても生きていけますし、会社は必ず利益がでるからです。
スタッフが生きがいを感じ、働ける環境を作る手伝いをするのが社長の仕事ですね。
≪今日のお勧め本≫
自分マーケティングをするための方法論だけでなく
実例を数多く載せているので非常にわかりやすい良書です。