一戸建てスケルトンリフォームの際に構造の傾きを補正するケース (北区Y邸②解体)
着工してまず初めに解体作業からです。
Y邸は基本、一戸建ての内部スケルトンリフォームになりますが、
サッシを入れ替え位置が変更される部分があるため、
外部もある程度解体が必要なります。
解体をして木構造を裸にして、最終の補強計画を立てます。
一戸建てスケルトンリフォームになると、
当然住みながらでは工事ができませんので
仮住まいをご用意いただく形になります。
基本木構造を残し手作業で解体していく為
時間と手間は掛ります。
しかも解体職人ではなく大工が解体します。
それは、リフォーム後の間取りを考えながら
解体が必要になるからです。
この解体工事でまず最初の大量の廃棄物がでます。
徐々に躯体が露わになってきます。
ほぼ構造体が浮き彫りになっている状態です。
現状の痛み具体や荷重のかかり具合、どのような施工がなされていたのか?
ここから提案させていただいた間取りが本当に可能なのか?
こちらが想定していた状況と合致しているかを確認します。
床がふかふかになっていた原因が判明。(下の写真)
束に大引が乗っていない。。。。
乗っている箇所も垂木で噛ませているような状況となっており、
ほぼ下地がないのと同じ状況でお住まいになられていたことになります。
これは危険です。
床下収納からは見ることができなかったところです。
傾きも地盤の傾きとともに、構造自体でも傾いていることがわかります。
家の中心部の基礎に大きな亀裂。
中心の柱に二階の荷重負担がかなり強いのが直接の原因です。
しかも基礎が割れたことで沈下し、土台との間に隙間も。。
ここは本格的に補強が必要なところになります。
屋根はシート養生
一通りの解体が終わり構造躯体のみの状態になりました。
屋根の野地板も張り替えるため、ブルーシートを家全体に覆い
工事期間中の雨対策をします。
建物にシートを覆い、外周部を足場も架け、シートをはります。
出入り口は扉が解体されてありませんので防犯用に
板張りをします。