一戸建てリフォームの費用価格の注意点⑤
一戸建てリフォームの費用価格を意識する上で、
誰もが気になるのが費用・価格の部分です。
弊社ハイウィルでも創業8年より今日まで、
約100年にわたりリフォームという言葉がない時代より
一戸建てリフォームをやってきました。
その中で、数千・数万世帯の実績の中で、
すべてにお見積りをお出ししてきたわけですが、
(創業者の時代や2代目の初期はかかった費用を引き渡ししていた時代があったようですが。。。)
我々はかかる費用を見積もりし提出するわけですが、
お客様の視点から考えて、やはり見積書通りの金額で収まるのかどうなのか?
ここが最も気になるところだと思います。
中古の一戸建てを購入されるお客様の工事をすることが非常に多い弊社では、
物件の紹介から受ける場合もありますが、
毎回さまざまな相談を受けます。
その中でも一戸建てリフォーム費用価格を検討されるお客様には
大きく分けて2パターンのお客様に分かれます。
その2パターンとは、
ご予算いっぱいに中古物件に費用をかけてしまって、
リフォームを簡易で済ませるお客様のパターンと
中古戸建て物件にギリギリの予算を充てるのではなく
大規模な一戸建てリフォームを想定してリフォーム費用をある程度残されて
いるお客様がいらっしゃいます。
前者のお客様は水まわりをリフレッシュして内装をきれいにリフォーム
外壁をきれいに塗りなおして今の間取りをそのまま活かして
新たに住まわれるためのリフレッシュ的な工事になります。
不動産会社から販売前に中古一戸建てリフォームを依頼されますが
その場合もこのパターンが多いです。
後者のお客様は、現在の家族構成に合わせた大幅な間取り変更、
階段の位置を変えたり、窓を新しくし、外壁も本来塗装であった状態をサイディングに
変更したり、ベランダもあらしく形状を変えたりと。
本当は建て替えをしたいのですが、セットバックをすると希望の間取りにならないため、
そのままの建物面積を維持し、柱など躯体だけを残しあとは新築同様にされるお客様
もいらっしゃいます。
これらは、在来工法の木軸構造の中古戸建は自由度が高いため、
改築に発展するケースのタイプです。
この2パターンは改装と改築の区別になりますが、
弊社で扱う工事として圧倒的に多いのが、改築です。
改築を想定しているにもかかわらず、
都心のお客様が多いためか、
予算を中古物件にかなりかけてしまいどうしようかと
悩まれているお客様です。
ご要望が改築をせざるをえない状況のお客様です。
改装から改築へ変わる要因として、大きい要素としてあげられるのが、
階段の位置変更、玄関の位置の変更、間取り変更、
そしてサッシの取り換えなどが挙げられます。
ここでは階段の位置と勾配の変更についてお話できればと思います。
今回は築35年世田谷区で中古戸建を購入されたお客様で
改築をされた弊社の事例でお話をします。
今回のケースは地方より東京世田谷区の中古戸建を購入されたお客様が
引っ越し前に改築の相談から始まりました。
当初改装の相談かと考えておりましたが、お話をお聞きして改築であることがわかりました。
中古一戸建てを購入されたお客様が改装から改築へ変わるもっとも多いケースが
階段です。
築30年、それ以上の物件になりますと階段の勾配が非常にキツイ建物が多く
勾配をゆるくしたいというお悩みに直面します。
階段を変えるとどうなるか?
1階ののぼり口が変わる、2階へのあがり口が変わると、
当然間取りがかわってきます。廊下の位置も変わってきます。
全体的なゾーニングが変わってきます。
そうなると在来工法の木造住宅であれば、
ある程度自由度の高い間取り変更が
可能にはなりますが、
階段自体の設置が高いのではなく
全体に絡んできてしまうため全体的なコスト高になるということです。
当初より躯体残し(柱残し)での大改築を要望されている場合は
問題にはなりませんが、なんとなく階段の位置を変えようと考えるのは
予想以上に費用がかかりますので注意が必要になります。
中古戸建を探しているお客様は、郊外で新築の建売よりも立地条件の良い
中古のプライオリティが高いお客様が多いため、築年数の古い出物と呼ばれる
住宅を購入される方が多く、急こう配の階段を変更したり位置を変更するような
ケースが多いのが相談を受けていて多いです。
今回の世田谷区の物件では玄関の位置は変えませんでしたが、
階段の位置を変更しました。
既存図とリフォーム後の図面の階段の位置をご覧ください
■ 既存図面 ■
■新規図面■
階段の勾配が問題となっていたため
できる限り2階の間取りへ影響がでないよう留意してプランをご提案させていただきました。
解体をしていきます。
既存の状態ではトイレがありますので
ここを解体してトイレを移動する計画です。
階段の解体後はハシゴで上り下りをして工事をしていくことになります。
今までは階段下にトイレがありかなり窮屈のため
階段下のスペースを工夫したプランとなっております。
新規図面をみるとわかりますが
トイレの壁の裏側がキッチンの背面のスペースになります。
お客様のご要望のカップボードを最優先にしていきますと
かなり厳しい状況でしたので
階段下の空間をギリギリまで利用し、食器棚が置けるように現場で
対応します
(打ち合わせ風景)
さらにカップボードの奥行も計算し
ギリギリまでキッチン側の壁としそれ以外は裏のトイレ空間を
広げるように提案しました。
写真奥はパントリースペースを確保しました。
カップボードの奥行から逆算してトイレスペースを
できる限り広くしております。
トイレの奥のスペースが
そして新しい階段です。
(完成写真)
このように一戸建てリフォームの費用価格を検討する際、
階段の勾配や位置を変更すると間取りへの影響が出ることが
お分かりいただけたのではないでしょうか?
弊社では有難いことに、このような一戸建てリフォーム工事が常に順番待ちで
6か月待っていただいたお客様もいらっしゃる、ご相談がもっとも殺到するリフォーム
なのですが、このように、中古の一戸建て全面リフォームの費用価格を考える際、
お客様が想像していた以上に費用がかかるものもございます。
購入される前に、その物件に対して、したい生活を考えた際に
どれくらいの費用がかかるかを検討してみることが
結果として満足のいくお住まいすることができるといえます。
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点①
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点②
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点③
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点④
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点⑤
また、
価格や費用をどう捉えれば良いのか?
どのような業者に依頼すべきか?
改築と改装の違いなど
につきましては
『リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻』という形で、
以下に選択の基準や損をしない為の正しい指標をお伝えしておりますので
参照いただければと思います。
以下に一戸建てのスケルトンリフォームをする前に読んでいただきたい内容をまとめております。
木造リフォーム・改築を予定されている方は是非読んでみてください。
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