スケルトンリフォーム一戸建てでの補強と外壁屋根についての考え方
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創業大正8年のハイウィルでは、年間を通じ、常に順番待ちになっている工事があります。
そのご依頼の一つが、一戸建てのスケルトンリフォームとよばれるもの
です。
ここでは、
検討している皆さんに、
実例を通して、一般的に見落としがちな注意点をあげるとともに
工事が進行してわかる具体的なポイントをあげていきたいと思います。
価格や費用をどう捉えれば良いのか?
どのような業者に依頼すべきか?
につきましては
『リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻』という形で、
以下に選択の基準や損をしない為の正しい指標をお伝えしておりますので
以下に一戸建てのスケルトンリフォームをする前に読んでいただきたい内容をまとめております。
木造リフォーム・改築を予定されている方は是非読んでみてください。
スケルトンリフォーム一戸建て編では、
もっと踏み込んだ具体的なポイントをお伝えしていくつもりです。
ここでは、補強と外部工事についてお話をさせていただきたいと思います。
弊社の生の事例で解説していきます。
現場DATA
住所 中野区 K様
構造 木造2階建 軸組み工法
築年数 築43年
家族構成 ご夫婦+お母様
面積 1階 64.98?
2階 49.5?
工事内容 一戸建てのスケルトンリフォーム(改築工事)
工事期間 3ヶ月
リフォーム前は築43年の外装は板張り
屋根は瓦葺きのお住まいです。
1階左に有るシャッターは駐車スペースは、一戸建てのスケルトンリフォーム後は
居室スペースにして部屋にする計画です。
この頁でのポイントは、築30年以上の木造住宅で
メンテナンスが行き届いていない住宅、あるいは
長期間空き家になっていた一戸建てのスケルトンリフォーム(改築)
においてよくあるケースである土台や柱の腐食についてお話いたします。
補強は補強でも土台と柱にフォーカス
をしていきたいと思います。
二階を背負わない下屋部分の浴室の土台を外部の板を外して
みた状態です。土台の腐食が進んでいるのがわかります。
こちらの建物は空き家状態のままだったので、
メンテナンスはほとんどされていない状態でした。
よく見ると筋交いの接合部も腐食しているのがわかります。
2階を背負ってはいませんが、角の柱も腐食していて
柱としての機能をはたしていない状態です。
土台の差し替えを提案させていただき
柱は既存柱に添え木をして金物で緊結処置をいたしました。
筋交いと桁にも金物で緊結をします。
2階を背負っている通し柱では上記のような方法はとれませんので
柱の一部差し替えを行います。
隅柱で通し柱となっている部分は耐力壁としても
最も重要な壁になりますので、土台と柱の差し替えを行います。
このような工事は改装工事ではできませんので、
一戸建てのスケルトンリフォームでのみ全体的な構造部の手直し補強が
可能になります。
こちらの一戸建ては築40年以上でそもそもの構造体力が全体的に
不足している点から構造診断をした結果、今回のケースでいうならば
外壁にサイディングを張る予定であり、下地として外部全面に構造用合板(ラーチ)を
張ることが決まっており倍率が稼げることから
ガチガチの耐震補強という提案ではなく構造上の弱点となる箇所に
制震装置を数か所設置し、制震ダンパーを設置する提案をさせていただきました。
室内側より断熱材を充填しています。
専用のビスで一つの壁に150箇所とめます。
ここでは写真を撮っていませんが、
この上に構造用合板が張られます。
屋根も瓦の下地である野地板の腐食が進んでおり、
あらたに野地板を張っていきます。
ここでのポイントは、合板を張るわけで、張り終わったあと
すぐにルーフィングを張ることです。
野地板を張り終えて雨に降られると乾燥させるのに時間がかかるからです。
また築40年超えの一戸建てのため、集成材があまり使われていなく
棟木や母屋が無垢材であったため濡れてしまうと反りが心配だからです。
この現場でもすぐにルーフィングの施工が行われました。
一戸建てのスケルトンリフォーム(改築)も表装のみを変更する改装リフォームも
仕上がりの見た目はあまりかわりません。
しかしながら、一番大切なのは、見た目もそうですが、住まいを守る
長年持たせて安心な住まいを作るということが一番大切になります。
現況の状態を確認し、ひどい状況にもかかわらず
表面だけを化粧してすべてを隠してしまうようなことだけは一番危険な工事
になってしまうということです。
時代がかわり価格優先の市場になっておりますが、
弊社ではこのような問題点が確認されているのにもかかわらず
予算のご都合から表装ですませるようなご要望も一般のお客様や中古一戸建てを
仲介する不動産会社より多くいただきますが
お断りをしています。
是非ともこちらのブログをご覧になった皆様には、そのような本末転倒な
リフォームだけはしていただきたくないと考えております。
ちなみにこちらの一戸建てのお住まいですが完成後のイメージは
このような形で提案させていただきました。
外壁は総構造用合板の上にサイディングで仕上げています。
裏部分は縦にラインを入れてツートンにしポイント張り仕様でご提案。
雨樋も全て交換し、ベランダ部分は既製品を使わずに大工による造作になります。
表はお年寄りのお母様がお住まいの為、左官工事で緩いスロープを作りました。
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点①
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点②
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点③
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点④
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点⑤
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