で土台や柱の補強についてお伝えし
では耐力壁の考え方をお伝えしました。
布基礎をベタ基礎に変更し補強する工法についてです。
スケルトンリフォーム一戸建てをされるお客様におかれましては
結構な頻度でこの工事を行っています。
過去、大地震と共に建築に関する法律が改正されてきました。
良くいわれるのが、1981年(昭和56年)の改正から新耐震という一線を引かれ、 それ以前の建築された建物は阪神大震災でも大きな被害が報告され、その後、阪神大震災後の教訓より数多くの改正がされてきました。
2011年3月11日におきた東日本大震災においては周知のとおりです。
ハイウィルでは数多くのスケルトンリフォーム一戸建て(柱残しの改築)をしてきましたが、
その建物のほとんどが新耐震以前に建てられた築30年以上の建物です。
基礎の補強工事について触れてみたいと思います。
まず現場調査にお伺いして診断させていただくわけですが、基礎について述べると
1:基礎の立上り部分のクラック(不同沈下が原因の場合が多い)
2:無筋(鉄筋が入っていない)の基礎コンクリート(ブロックの場合もあります)
3:建物の外周部のみ基礎がある。
4:基礎の立ち上がりが低く、土台が腐っている
上記のようなケースが改正前の建物にかなり多かったという経験があります。
こうなってしまっている場合、建て替えしてしまった方が安くあがるケースもあります。
しかし新築したくないとおっしゃるお客様がおられます。理由はさまざまです。
純粋にこの家に住み続けたいというお客様もおられれば、 セットバックはしたくない、長屋で隣家と重なってしまっていて新築には出来ない。
などいろいろなお客様が
おられました。
上記のケースのような場合、耐震補強工事に欠かせない構造計算も正確に出来ない
ので構造計算が出来る状況にのせることが必須事項となるわけです。
まずは基礎部分のひび割れ部分の補修方法です。
コンクリート基礎のひび割れの対処方法として、軽微なヘアークラックの場合、
エポキシ樹脂を充填して強固に固める方法で施工します。
またある程度大きなひび割れで、構造上影響のありそうなものは、 エポキシ樹脂で固めた上にコンクリートを打ち増しします。
その際既存の基礎にはケミカルアンカーを打ち込み、しっかりと鉄筋で緊結することが重要です。
次に、無筋コンクリート基礎やブロック基礎の補強方法です。
上記のような基礎の場合、一体化されていないため水平方向の地震に非常に弱いといえます。 まず、基礎を一体化する補強が必要です。無筋コンクリート基礎とブロック基礎の場合、
既存基礎に抱き合わせる形で外側に、コンクリート基礎を作ります。
その際既存の基礎にはケミカルアンカーを打ち込み、
しっかりと鉄筋で緊結し、新しい基礎と土台はアンカーでしっかり緊結することが必須です。
また弊社では、通常の簡易基礎であっても、費用はかかってしまいますが、
ここは一番慎重に考えなくてはいけないところになりますので、
地震が来ても耐えられるベタ基礎を推奨しております。
方法は、既存基礎にケミカルアンカーを200ミリピッチで千鳥状に打ち込み、
新しく作るベタ基礎の鉄筋と一体化させて軟弱基礎を支える工法です。
ベースコンクリート(耐圧盤)を打設後、立上りコンクリートを打設します。
ここで、土台・大引きと言った床組部分を腐食腐朽しないよう極力乾燥した状態に保つために、
また蟻害を防ぐための防湿対策として防湿フィルムのを敷きこみます。
コンクリートミキサー車よりコンクリートを流し込みます。
どんどん生コンを搬入していきます。
50ミリ以上のコンクリートで全面を押さえます。
このように既存の基礎の状況によって
補強に対する方法も変わってきます。
スケルトンリフォーム一戸建てをされたいお住まいの基礎の状況を
良く判断してリフォームをされることをおすすめします。
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点①
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点②
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点③
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点④
→ 一戸建てリフォーム費用価格の注意点⑤
また、
価格や費用をどう捉えれば良いのか?
どのような業者に依頼すべきか?
改築と改装の違いなど
につきましては
『リフォーム一戸建ての費用価格で損をしない虎の巻』という形で、
以下に選択の基準や損をしない為の正しい指標をお伝えしておりますので
参照いただければと思います。
以下に一戸建てのスケルトンリフォームをする前に読んでいただきたい内容をまとめております。
木造リフォーム・改築を予定されている方は是非読んでみてください。
一戸建てリフォーム(増改築専門)のお悩み解決サイト
私のブログです。
ハイウィル4代目社長ブログ